ボルフェスの感想を15年の歳月の後に聞けるなんて幸せです。
反応がもっさりしていた88から、MSXに開発環境変えて、
そのキビキビさに感動していた頃をきっちり思い出しました。
音楽のPSG、画面のVDP、ともに新鮮でいじりがいがありました。
くるくる回ったり、やたら微妙な角度で玉が飛んできたりするのは、
いままでの不自由さに対する復讐だったのかも知れません。
このソフトはクリスタルソフト唯一のROMソフトでした。
テープやフロッピーとちがって1個あたりの単価が高いうえに、
生産に時間がかかるし、バグ出したら1から作り直し、というタイトな環境。
あらかじめ工場の生産ラインを押さえてから、生産の2週間前までに
完璧なマスターを用意しなければなりません。
さらにそのときまでに予定出荷本数を予測して過不足なく作らないと、
再生産には1ヶ月もかかると言われてました。
やっぱり初期出荷本数を読み違え、追加注文は必死でゴメンナサイしました。
バグつぶしも全社体制で、みんなピリピリしていました。
そのせいでFDDが装備されるまでMSXは一時休憩ということになったのが、
すごく残念でした。
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