Tagoo ハイパーラリー

レビュー詳細 紹介ページ

親記事 ハイパーラリー
タイトル
野暮な話
日付Sat Jan 8 09:13:03 2005  
書いた人コメント一覧ZL <planetary_titan_sushiya@hotmail.com>

ほんの数年まえまでは、「いまだにMSXのことをここまで想っているような奴は
そんなにいないはずだ」とか、「ゲームソフトの所有量でいえば、俺は日本でも
上位にランクインするだろう」などと軽ーく見積もっていた謹・賀・正な私でしたが、
「MSXマガジン永久保存版」の記事でその存在を知ってからずっと気になっていた
Tagooに参加するに至り、陣内さんではないですが、「MSXはいいものだ!」
と再確認をさせてもらって本当に感謝しております。なかでも皆さんが、けっこう
レアな熱意を抱いていらっしゃることが良く分かり、それが特に嬉しかったです。
ボルフェスと5人の悪魔」や「ギャング・マスター」等々各所でMSX熱全開であ
り、宇宙刑事ギャバンも引きずり込まれそうなほど、Tagoo空間は広大かつ強力
なのであります。しかし、ウラ技情報など、意外と有名なものが抜けていたり、コメ
ントのないタイトルもまだ相当数残っています。アクセス数TOPランキングなんか
ほっといて(?)、重箱のすみをつついて回りませんか? 私も、コナミの名作「
ハイパーラリー」についてコメントしたあと、御供させていただきます。

「コナミ・ハイパーラリー」といえば、私が「Tagooでその面白さを教えても
らったゲームソフト」の代表といえます。かつてサターン版「コナミアンティークス
MSXウルトラパック」でほんの数回しかプレイしていなかったタイトルです。R
OMなんか持っていませんでした。SCCが唸りをあげていた「F1スピリット
から始まったような私のMSXライフに、かすりもせずに忘れられてゆくところだっ
たのです。「まずムカツク」し、「地味」だし、「メチャクチャきびしい」じゃない
かコレは。
『ついに、1位でゴール!!!!!』というイザークさんのコメントタイトルは喜び
に満ち溢れており、21世紀にもなって、かくも人を熱狂させているとは、ただもの
ではないなぁと感じました。なんで「ハイパーラリー」のページなんかを見ていたのか
は覚えていないのですが、Tagoo空間にねじれが生じたのでしょう。
 昔のメモに「救済措置は講じられないまま、ゴボウ抜きを強要されるストイックな
難度の3Dカーレース」と書き残していましたが、この点に関しては、当時の私の
見かたは正しかった。ただ本作は、考えていたよりもずっと奥の深いものでした。
 いつのまにか部屋の隅に陣取っていた(ひどいなあ)本作をあらためてプレイし、
「わりといいかもな」とムカつきながら思ったのでした。そして‥‥

燦然たるコナミのMSX作品群のなかにあって、「ハイパーラリー」はとても重要な
位置にあるゲームなのではないかと私は思っています。たとえるなら「魔城伝説」や
グラディウス2」といった、究極的に高い完成度をもつ作品を語るうえで、避けて
は通ることのできない名作であるといえます。
680位からスタートし、ステージごとに設定されている順位ノルマをクリアしながら
進んで行くなかで、プレイヤーはその時点での自分の技量と結果によって、このゲーム
のさまざまな局面を見ることになります。ギリギリで通過しても、次の面のノルマすら
クリアしている状態でも、淡々とステージが継続されてゆく、このラリーの感覚。
「自分が、ここまでできるとは思わなかった」と喜びたくなるような達成感が、段階を
まして幾度も訪れることになります。
「すり抜ける」と「よける・かわす」、まずなによりもこの感覚のためにゲームスペック
が形成され、「ラリーの困難さと達成感」を表現するために、ゲームバランスがある。
「まずムカツク」し、「地味」で、「メチャクチャきびしい」、これらがそのまま賛辞に
変わって‥

ただ、このような評価などは、すべて後からついてくるもの。当時、コナミのスタッフ
が、どのようにしてこの一本を仕上げたか。私はここに、MSX魂を感じるのです。
敵の車は色も形もすべて同じ。「けっきょく南極大冒険」を叩き台にした3D感を
指向するも、BGMは無くした。敵車の出現の管理は本作の中核を担うファクターに
違いないし、挙動のパターンなどが合わさってバランスが形成されている。1台1台
に意味があり、「敵車に出てきてほしい」と心底思わせるところなどは、本作独自の
リアリティなのだと思います。MSXのパフォーマンスの枠いっぱいに、取捨選択さ
れ、磨きぬかれた、これこそがMSXコナミブランドの、まさに「真髄」。
あるいは、もう皆さんがとっくの昔からわかってること。

アウトラン」や「マッドライダー」などと比べた時にわかる、本作の「迷いのなさ」
というのは抜きんでているようにおもいます。しかし、その「迷い」を作り出したのは、
当時の私たちユーザーだったということも言えるのではないでしょうか。85年に発売
された「コナミ・ハイパーラリー」に乾杯しよう。

おすすめ度:★★★★
低調でも続行しちゃう:★★★★
中期のシンプルなコナミロゴ:★★★★
ゲームセンターの片隅に常設せよ:★★★★
 (その際には「ぶた丸パンツ」も一緒にヨロシク)
MSXらしさ:★★★★★
引用する

このレビューに対するコメント
まだ登録されていません。



戻る
Copyright(c) 1998-2022 Mackchie All rights reserved.
mackchie@gmail.com