Tagoo アルファスクアドロン

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親記事 アルファスクアドロン
タイトル
要・部品全交換/涸れた地平線
日付Sun Feb 12 21:06:13 2006  
書いた人コメント一覧ZL <planetary_titan_sushiya@hotmail.com>

われらが《MSX戦闘ヘリ部隊》は、向かうところ敵なしである。しかし残念ながら、ヘリ全般、
大気圏内においての活動を視野に入れて造られた乗り物であるゆえ、宇宙空間での戦闘
には、そこそこ不便する。単独行動も多いが、異なる部隊との連携によってこそ存在感が際
立つ。例えば『戦場の狼』のように、最前線までスーパージョーを送り届けたりもする。もっと
スーパージョーを支援してから離脱しろ、との声もあるが、奴なら大丈夫。きみも、ちょっぴり、
ヘリに興味が出てきただろう?ここに転属申請書を用意した。持っておきたまえ。
 今日わたしは、ここに客員講師として招かれている。わたしは実地訓練が好きなのだ。ゆえ
にこうしてコックピットの中で、きみに手取り足取り、宇宙船操縦のノウハウを教えることにした。
まあ、楽にしたまえ。では出撃する。
その発進スイッチを押すのだ。この機体はパイロットがちゃんと面倒を見てやらなくちゃいかん。
スイッチは、一度たりとも放しちゃいけないぞ。よし、船体がぐらつきはじめたので、滑走路から
はみ出さないようにコントロールしてみたまえ。言っておくが、発進スイッチから指を離すなよ。
機体は、どんどん加速する。ああ西暦2988年、荒涼たる地表上で、やたらと燃費の悪い
宇宙戦闘機が飛び立とうとしている。この横揺れはひどいな。うーむ、まだ加速が必要か。
 発進スイッチを確実に押さえていろよ。いよいよ離陸準備完了を知らせる赤ランプが点滅を
始めた。よし、機首を上げ、離陸せよ。この機体は、レバーを一度でも放すと離陸を中止し、
一切の操作を受け付けなくなり墜落する。むかし、このような安全装置がはやった。
 ひとまず安心な高度に到達すると、リラクゼーションを促すBGMがコックピット内に鳴り響く。
そうすれば、もはやその発進スイッチをおさえておく理由もないだろう。ワープ・ゲートが付近を
うようよしているので、そのジャスト中心を通り、異次元へと行くことになる。ゲートを逃しても、
すぐに別のゲートが向かってくるだろう。平和な宙域である。が、ここで職務放棄をしようという
考えは、引っ込めなければならん。燃料計をみたまえ。離陸時とまったく同じペースで燃料が
減っているからだ。はやくパトロール・プランを遂行して戻ろう。そして、燃料供給弁をもういちど
ちゃんとチェックしてもらうように言ったほうがよい。
あわてず騒がず慎重に。サッと。ブラックホールの、ジャスト中心をくぐりぬけるのだ。失敗する
と、我々は爆発する。しかしこれは比較的たやすいであろう。ワープゲートは敵ではないので、
飛び跳ねてこっちへ来たりはしない。異次元へのジャンプが成功した。いよいよ、アンドロメダ
軍のエイリアンとの接近遭遇だ。どれ、わたしがやって見せよう。敵は2機編隊を組んで、こっ
ちに寄ってくるぞ。攻撃準備!ショットボタンはここにある!この発進スイッチで、ツインショット
が撃てるようになっている。まあ、ミサイルが発進すると考えたら分かりやすいだろう。このように
操縦系統の部品構成をシンプルにすることで、高いメンテナンス性が得られるという考え方は、
上層部から爆発的に支持されているのだ。離陸直後に撃ちたい場合どうするのか。しらん。
エイリアン接近中。ヘイヤ!ヘヤッ!敵機撃墜。ワープ・ゲートが出てくるので、ここから離脱
できるぞ。それでは、操縦を代わってくれたまえ。
無事に異次元から脱出したわけだが、ここから先が気を引き締めてかかるべき難関である!
さよう、大気圏への突入、そしてアルファースクアドロン本隊のある地上基地への帰着だ。
ここで注意することがある。ここにある、この高度計を頼りにしてはならん。場合によっては高度
7000メートル以上もの誤差が生じることもある、恐ろしい代物なのだ。しかも、最後の最後に
うまく帳尻を合わせてくるという、バリくせ者。だから黙って放っておくように。この機体は高度に
よって、逐次、必要な視界をパイロットに提供してくれるようにできている。
着陸モードに移行する高度まで降り、着陸ガイド用ビーコンを受信すると、マーカーが表示さ
れる。このマーカーを中央に合わせることで、滑走路への道がひらけるはずだ。簡単なようで、
実際はちょっと手間取る。時間制限があり、十数秒後には全動力がカット・オフされるのだ。
それは墜落を意味する。だが悲観することはない。なにかしら意味があって、このような仕様
になっているのだろう。そうでなければ、なにかが間違っている。
下降の操作をしながら、マーカーを合わせるのがポイントだ。つまり高めに位置し、マーカーが
中央にきた時に下降キー(カーソル上)を押していることが条件であるようだ。
誘導に成功し、滑走路が近づくと、われらのじゃじゃ馬が最後の抵抗をする。整備班のチュー
ニングが遺憾なく発揮された、この機体のアンチ平衡感覚に手刀をおみまいしてやれ。
ズシューン!

夜景を楽しむヒマもなかったが、無事でなによりだった。
きみは、この幸運な帰還のあとで、それでもまた飛び立って行くのだろうな。さらなる幸運を。
わたしはわたしの戦場へ戻るとしよう。


おすすめ度 : ★★
画面処理の軽快さ : ★★★★
遠洋漁業感 : ★★★
全99面を視界に入れたデザインとバランス : ★
アンドロメダの言い分 : ★★★★
小さな遊園地、自慢のジェットコースターに乗ろう : ★★★
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