これ『麻雀悟空』だろ。タイトル画面にシャノアールって書いてあるし、雀
卓を囲む連中の名前が西遊記のキャラだし。
閑話休題。真面目にやります。
ストーリ・脱衣・イカサマアイテムといった色物的要素の全く無い、本格派
の4人打ち麻雀ゲーム。BGMは無いが、合成音声で「リーチ」とか喋るのが
イイ感じ。
特筆すべきは、「研究」モードでの機能の充実ぶり。相手の牌をオープンに
したり、コンピューターが次に捨てる牌をプレイヤーに指導する様にしたり、
ゲーム展開を完全自動(ウオッチモード)にしたり出来る。
他にも、「実戦」モードで雀卓を囲むメンツが毎回変わる点と言い(難易度
ごとに担当がある程度決まっている様だ)、細かくルール設定が出来る点と言
い、麻雀に対する拘りっぷりが凄すぎる。相手が牌を捨てた後、その牌を食う
かどうかの待ち時間を調整出来る機能まであるのは、最早感服する以外にない
(待ち時間をゼロにすると、相手の捨て牌を全く食えなくなる)。また、麻雀
牌の絵を「樹脂」と「象牙」の2種類から選ぶ事まで出来る。そこまでやるか
アンタ。
思考時間が少し掛かるのでテンポ良く打てない点を除けば(と言っても我慢
出来る範囲)、1986年製というのが信じられないソフト。しかし、色物的
要素ゼロの素っ気なさの為に、今更やっても仕方がないと見えてしまうのは、
何とも皮肉である。
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