意外に多い、「ＭＳＸ１でのスムーズ・スクロール作品」のひとつ。
背景がヘボいと言えばその通りですし、ＢＧＭもひとによっては納得できないでしょうが、
それはＣＤで「ワルキューレの騎行」でも鳴らしたら良いんじゃないでしょうか。私は
このＢＧＭ、好きです。このＢＧＭでも遊べるぐらい、ＳＴＧとしては出来ています。
スカイジャガーがおもしろいというのなら、この作品も誉められて良いのでは。
あ、少し年代が違うのか。８４年の末？と８６年の前半ごろ。
「想像力を喚起させられる地上背景」はともかくとして、スプライト絵が妙にリアルです。
ＳＴＧ用にデフォルメされたり、現実世界と違うＳＴＧ用の世界を設定したり、
そっくりに描いたら「ＳＴＧとしては駄目な絵」になっていたりするＭＳＸゲーム
をいろいろ見て食傷気味な私は、この作品で溜飲が下がりました。穴場、見っけ！
ガンダムよりも、紫電改、彗星、天山、Ｆ４Ｕ、Ｐ４７サンダーボルト、Ｐ３８、
スピットファイア、Ｆｗ１９０、なんかのプラモが欲しかった方！
一度プレーしてみてください。ＳＴＧ共通の謎が、この作品にはそれほど有りません。
敵機の変な動きはヘリコプターだからだし、画面外からも若干撃ってくるし、
空中銃撃と地上銃撃（戦車をも屠れるのは劣化ウラン弾でも使っているのか？）は
分かれているし、対地ミサイル（なぜか無限）は微妙にホーミングが掛かっている！
８６−８７年の当時、あまり名前を聞かなかったし（フライトシミュレーター系が
華やかな人気を得ないのはよくあることですが、これはＳＴＧです）
それ以後も語られる場に立会った験しが無いので、「くそゲー」と見なして、
永らく手をつけずに居ました。欲しくないけど手に入ったから、どれほど「くそゲー」か
見ておこうとしてプレーしました。
否！おもしろいですよ、これは。少なくとも私のマニア性には大ウケでした。
今調べたら、アーケード版の移植ものですか。そのオリジナルや、ＦＣ版などを
知っている方は、異見が有るかもしれませんが、ＭＳＸ１版だけをプレーした私としては、
ＭＳＸ１で、メガＲＯＭではない範囲で、よく出来ている、と思います。
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ジャイロダイン