パッケージに「アメリカン・トップ・ヒット・シリーズ Vol.2」とありますが
元は、Atari2600の「FATHROM」というゲームです。
イルカとカモメがトライデントのパーツを集めて、囚われの人魚ネプチナを救う話で、
イルカの美しい挙動が、エコー・ザ・ドルフィンの先駆けとも言えるような、
印象的なゲームでした。
MSX版は、どうも改悪がひどいです。
MSX版のパッケージには「スクロールする海を、つきすすめ!!」とありますが、
それはAtari版の話であって、MSX版はスクロールしません。
と言うか、電流イライラ棒みたいな画面になりました。
Atari版は、イルカとカモメは同一画面に存在し、接近すると操作が切り替わるという、
後のレリクスに繋がるようなシステムでした。
操作を離れたイルカは、海面を楽しそうに跳ね回ります。
MSX版は、フラグを立てるとイルカがカモメに *変身* します。
Atari版は、人魚は檻に囚われているのに対し
MSX版は、ステージ数が印字された沈没船(しかも何故か現代のクルーザーに見える)の
船首に閉じ込められています。(マニュアルにそうある)
MSX版は、その船首に触れたイルカが人魚に *変身* したように見えるため、
生き物たちが力をあわせて人魚を救う話だったはずが、
人魚三変化の話に変わっちゃってます…。
原作の神秘的な雰囲気が好きだったので、この移植は個人的には非常に残念でした。
ちなみに、タイトル画面で↑↓を入力すると、前述の沈没船に印字された
数字が増減します。
これ、ステージセレクトなんですが、それにしたって、もう少し表現方法があったろうに…。
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