《MSX戦闘ヘリ部隊》は目下無敵である。全容はおいおい紹介する
ことにして、先発要員「ジャイロアドベンチャー」が今回の主要任務を
担当することになるからようく聞いてくれ。なにか騒がしいな。警報か。
なんだ、敵戦艦を爆撃しに行った奴がどうして戻ってくるんだ?ズバーン!
ぐわッ司令部と敵の工場の見分けもつかんヤツに「バンゲリングベイ」
をやらすでないッ。かなりやられたっ。まじめな話、ヘリコプターを
自機として採用したゲームを見ていくと、システムとか操作感などが、
いっぷう変わっているものが多く、総じて完成度が高い気がします。
この「ジャイロアドベンチャー」は軽快な操作性を軸に、右方向強制
スクロールのシューティング・ヘリアクションを展開。自機は左右に
向きを変えて動き回り、まわり込んだり、高度を調節したりしながら、
敵機を撃墜してゆきます。軽快なカリカリ音が、ヘリらしさ、そつの
なさ、せわしなさを演出する中、海をわたり、カミナリをかわし、ず
かずかと戦線を突破してゆきます。かち合ったショットは相殺される
ので、戦術的には広いレンジに対応していて楽しくも気が抜けない。
やがて行き着くのは河川で地形が分断された地点。ここでスクロールは
いったん停止し、ゲームはこの画面のまま架橋ミッションに移行します。
鉄材を上空で受け取り、妨害を食い止めながら、橋をせっせと築いて
行くのです。これをやり遂げると、晴れてミッションクリアーとなり、
戦車部隊の列が橋の上を意気揚々進んでいく様子を見守ったあと、次の
ステージへと進みます。基本的にはこれの繰り返しのようです。短い
時間を1ミッションだけと決めてプレイするのも面白いんじゃないでしょ
うか。とにかく小回りが利くので、操作していて心地の良いゲームです。
COLPAXブランドのソフトのほとんどが、メイン画面を正方形に
近いこのスタイルで統一されており、すっきりとした印象と、アーケ
ード的な風合いを持たせています(日本コロムビアのゲームタイトル
にはゲーセン直送の熱気を感じる)が、本作はキャラクターデザインの
きりっとした良さが特にポイント高いと思います。
燃えるんだが、ほのぼのしているという点で、「アルファロイド」との
類似性が指摘されたのを受け、特別コマンドがスカウトに出向いている
そうだが、ヤツはヘリに変形できるのかね?ああいかん、ヘリ以外編入禁止!!
長期的おすすめ度:★★★
意欲バリバリ度:★★★★
バランス納得度:★★★★
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