そもそも16色を自由に使えるのなら、
MSX1のゲームはもっと美しい画像だっただろう…。
どうしてMSX1のゲーム画面は原色ベタ塗りが多いのか…。
当時小学生の私は、このグラフィックマスターラボを使ってみて
初めて理解しました。
横8ドットのブロック内に2色しか同時発色できなかった訳ですね…。
これではロクにタイルパターンも、縁取りもできない…。
そんな制約の中でMSX1のグラフィックは描かれていたんですね…。
……とか書くと、重苦しい現実と戦うソフトの様ですが、
ちょっと他では見られない位の アフォ なグラフィックソフトです。
とにかく、円描画だろうが、線描画だろうが、反転だろうが、
いちいち変な効果音が鳴るのだ。
それも、「ピッ」とか「プー」とか月並みなのじゃなくて、
妖しいサウンドばかり…。
低い「びょびょびょぉ〜」という音で円がにゅ〜っと描かれたり、
「ビブカビボケバビボカビボ・・・・・・」とかいう頭がおかしくなりそうな音で、
1ラインずつじわじわと色が塗られていったり…。
夜中一人でやってると、かなり変な気分になります。
まぁ、MSXがビデオ端子標準だった事もあり、
当時ビデオのタイトル画などに重宝しました。
これでも私には、思い出深いツールソフトです。
今でも大切に手元に残しています。
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