数少ないMSXでの対戦格闘かつ大傑作。対戦プレイを初めから念頭においてデザインされているので、公平かつ熱い対決が楽しめる。現在の対戦格ゲーのように、ハメやらキャラ格差など微塵もないので、かえって飽きがこない。
MSX1の初期に制作されたこともあって流石に単純な内容だが、人間同士が対戦するゲームのキモの部分だけを抽出したような爽快さがあった。一回のプレイ時間が短く、テンポがいいこともよい。OPで流れる哀愁に満ちたBGMも名曲だ。
個人的には、裸ROMで入手して相当遊んだ記憶があるが、結局エンディングにはたどり着けなかった。EDを見た方は教えてください。対戦は死ぬほどやったが、フィニッシュをキックにするとウオーロイドのサッカーボールキックがさく裂した状態で敵が爆発する演出になる。これがカッコよくていつも狙って負けていた。
コンピュータゲームの本質を考えさせられるお勧めの一本だ。
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