ハドソン開発日本ソフトバンク発売の、テープ2800円ポッキリシリーズ。このシリーズはアクションゲームなのに、頑なにスプライトを使わない点が一貫している。
当時は安いから仕方ないのかなぐらいに考えていたが、どうやらスプライトがないX1やFM7版がオリジナルで、これらを片っ端から強引に移植した結果らしい。
Tagooさんで検索してもらえると解るが、ハドソンは総数50本のMSXソフトを発売しているMSXにおける大手メーカーと言っていい存在なのだ。しかし全くと言っていいほどMSXオリジナルの作品を制作していないあたりに、ハドソンのMSXに対する姿勢が伺える。
あ、ジャガー5があるじゃんと思ったら、こりゃ開発がコンパイルだ。ムキ―
あのポニーですらアルファロイドとか頑張って出していたのに・・・・MSXユーザーは顔色の悪い高橋名人の冒険島で我慢しろというのか。
ところがこの中で、ギャングマンと暴走特急SOSが特別に出来がいいのである。キャラクターも豊富だし、第一アクションゲームとして破綻していない。ちゃんとテストプレイしてゲームを練り込んで調整した後が伺える。
気になってちょっと調べてみると、当時北海道大学の大学生で、現在フリープログラマーの板垣史彦さんが一人で制作していたのだと判明。板垣史彦さんはかなり高度なプログラムの論文や特許を取得しているハイレベルなプログラマーの方で、X68000のOSの開発にも関わっていたらしい。
板垣史彦氏のHPに 暴走特急SOS / STOP THE EXPRESSの項目があるのだが、ここの紹介によると「X1版が最初で、すぐに MSX, Commodore64, Sinclair ZX Spectrum にも移植しました。 」とのこと。
確かにヨーロッパのレトロゲーマーの中でも、暴走特急SOS / STOP THE EXPRESSの評価は高く、英語版Wikipediaでは個別の項目があったり、2004年にはリメイクもされている。
Commodore64, Sinclair ZX Spectrumなんて、国内にほとんど資料も実機もなかった時代に一人で移植したことは驚異的なことだ。
更にこれは有名だが、暴走特急SOSはファミコンのチャレンジャーの一面として移植されている。
なんだかんだ言って、ハドソンの当時の技術力の高さは板垣史彦氏のような優秀なスタッフによって支えられていたのかもしれない。
しかしその技術力を何故MSXに使ってくれなかったのか。MSXユーザーは単色のデゼニランドで我慢しろというのか。
どうしようもない酔っ払いの書き込みです。皆さんすいません
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