藤子不二雄(A)原作の同名アニメのゲーム化。『ディスクステーション』
や『ピーチアップ』の様な、小型パッケージで発売されたソフト。表紙面積の
半分以上を喪黒福造のイラストが占めているから、小型パッケージで出したの
は正解だと思う。おお、パッケージの右下に喪黒役の大平 透氏の写真が!
そう、サンプリングで喪黒の笑い声がMSXから出て来るのだ。イヤ過ぎ。
このアニメのゲーム化ってだけで目の付け所が違うが、ゲームシステムも負
けてはいない。プレイヤーは喪黒の客となって、不幸にならない様努力すると
いう、マイナス方向なAVGだ。原作通りに不幸になれるし、原作とは違った
不幸も体験出来る。もちろん、数々の困難を上手く切り抜ければ、喪黒に不幸
にされずにすむ事も可能。
こうしてみると、クリアしてもあんまり嬉しくなさそうなゲームだな。コン
パイル製なので、ゲームとしてはちゃんと遊べる物なんだけど。普通のAVG
がゼロからプラスになる嬉しさとしたら、このゲームはマイナスがゼロになる
嬉しさだからなぁ。
ちなみにこれシリーズ物で、他機種では続編が何本か出たみたいですが、M
SX版はこれ1本のみ。とは言え、続編が移植されなくてもあまり悔しくない
ゲームだというのは、流石喪黒福造と言った所か。
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