幻影都市-ILLUSION CITY イリュージョン シティ
このタイトルを考えた奴は天才。日本名と英名がどっちもキレてるのが凄い。映画でもそうない。
サウンドも凄まじい。MSXのFM音源の使い方としては間違いなく頂点に君臨するソフト。9801版のYM2203(OPN)をはるかに凌駕する完成度には脱帽。MIDIアレンジには賛否両論あるが、これはこれでアリだと思う。
じゃあ肝心の内容はというと・・・お察しください。
とにかくturboR専用のくせに動作がかったるいというのが致命的。turboRの性能の限界なのか、プログラミングのせいなのかは不明だが、これだったら遅くてもいいからMSX2で出してくれよといった感じ。
現在ではエミュでやれば快適にプレイできるので、これでもかというくらい外連味たっぷりの演出を楽しめる。
マイクロキャビンが意地になって開発した一本なので、当時を知るMSX野郎なら敬意をもってプレイしよう。当時のMSX界の大本営的雑誌だった
MSXFANで「売れなかった」と公式に発表されたんだから大赤字だったんだろう。
因みに海外ではturboRは発売されなかったため、外人さんには猛烈なレアソフトになってる模様。
キックボクシングの試合でアムステルダムに行ったときに、中古のゲームショップでとんでもない値段で売られていて、死ぬほどびっくりした記憶がある。おかげでKO負けした。
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