グラフィックは美しいが、実はかなり初心者向けなSLG。
SLGと言うよりは、三国志モドキと言う方が適切か。一連の光栄シリーズの入門編としては最適だろう。
これが発表された頃は、これと言ったビッグタイトルも無く(っつーかもう終わってた?)、
MSXマガジン誌上でやたら大きく扱われていたような覚えがある。
ゲームとしての特徴は、とにかく大雑把なところ。
食料の相場とか、高い・普通・安いの3段階だけ。三国志の判りづらい相場はどうなった!?
引き抜きも、賄賂とか謀略とか忠誠度とかそんなの無くて、ただ成功か失敗か。
ゲオルグに必死に引き抜きかけまくって寝返らせたが、後で設定見たらコイツ黒幕のひとり
みたいなもんじゃないか。引き抜かれていいのか?
君主の能力も、イベントでガンガン上がっちゃったり。捕虜の首斬るとか無いし、有って追放。
実にアバウトだ。
そんな中で、どっちかっつーとウリだったのが戦闘。
光栄のクセにヘックス戦じゃない。兵種は騎馬、弓、歩兵とあるが、編成と配分は自分では
決定できず、均等に割り振り。5部隊目が雇い部隊(含モンスター)ってのも珍しい。
部隊の進行方向がグラフィック的にあって、横や後ろから攻撃すると効果的ってのは光栄初かも。
で、歩兵が柵を作って敵を足止めできるんだけど、この柵に耐久力も何もない。
壊すのも、部隊の人数が多ければ壊れやすいけど、確率で壊れるか壊れないか。
作る方も、人数多ければ成功率高いけど、出来ないときは出来ない。
ただ、やっぱり人数少ないと全然柵が出来ない。
こーゆーのを見てると、ああ、下っ端の兵隊は隊長に怒鳴られながら必死に土木工事やってるんだろうなぁ、
とか考えちゃって、涙が溢れてくる。
5部隊目は傭兵かモンスターなんだけど、とにかく王冠ドラゴン強すぎ。使い減りしないのがまたムカツク。
マニュアルでやたら強調されていた宝石魔術師も、強いのはサンダラスとミーティアくらいで後は戦局を
ひっくり返すほどの力はない。っつーか、むしろ影うすい。
強いサンダラス・ミーティアと、3歩動けるチル(弱いけど)、やたら濃い顔のポイズンくらいまでは
覚えてるけど、あと何だっけ?って感じ。
宝石魔術師以外では、ランツクネヒトやワイバーンが使える。っつーか、宝石魔術師より強い。
色々アラ探しみたく書いているが、なんだかんだで結構遊べる。
SLGとしてじゃなく、純粋にゲームとして見た場合、三国志よりも楽しい気がするのは自分の贔屓か?
ただ、本来の目的が、囚われのお姫様を助け出すという有る意味ベタなものだったことを思い出すとき、
シナリオ4とかでEDまで行くと、お姫様の年齢が大変な事になっているんじゃないだろうかと震えが止まりません。
すごく長々書いちゃってるけど、そこまで思い入れの有るゲームでもないハズなんだが・・・・
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