個人的に『銀英伝』には特別な思い入れ等がないため、これをプレイすることは
当時からあんまりなかったわけですが、ゲームシステムというか、ゲームスクリーンというか、
ゲームスタイルの面ではいい印象がつねにあるタイトルでした。
「優雅さ」のあるゲームだった。それはクラシックをバックにエリート士官の会戦を俯瞰するからではなく、
「コンピュータ」がゲームの補佐役として介在している具合が優雅な感じだったというべきなのかもしれない。
もちろんPCの音源から発せられる茫洋とした調子のBGMもポイントのひとつだし、それがディスクアクセスごとに
ぶった切られてしまうMSX2版は、いくぶん優雅さを減退させてはいるものの、その他の出来はいいので侮れない一本だ。
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