Tagoo ダビデII

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親記事 ダビデII
タイトル
四半世紀ねむる
日付Wed Aug 22 05:00:24 2012  
書いた人コメント一覧ZL <planetary_titan_sushiya@hotmail.com>

『ダビデII』、私などはかなり後に中古で入手したクチですので、いまひとつ
リアルタイムでプレイしていた方々の複雑な心境は掴みきれないとは思い
ますが、おそらく、ひたすらに、「もしかして・・・」という気持ちを抱きながら
遊ぶというのが、このゲームの唯一の生命線というか、やる気(笑)に直結
する原動力になっていたのでは、と考えます。
要は、このかわりばえのしないゲームが、なにかしらのきっかけで、様相を
変え、プレイが新たな局面に突入するという、願望の混じった期待を胸に、
アナザーワールドへの「鍵」を探す、それこそがこのゲームのテーマですよ
ねえ・・・と言ってみたいんです。
ゲームそのものはシンプルで、2〜3分も遊べばこのゲームの大抵の要素
はすべて出尽くしたようなもの。プレイヤーの多くはそこで何を見るか。
流れる背景を、地形を見るんです。
山岳、船舶、コンビナート、駐車場、鉄道、海水浴場、空港、ドーム型施設・・
意味ありげにレイアウトされた多彩な背景キャラクタが、プレイヤーの「もし
かして・・・」という気持ちを煽(あお)ります。
そして、やがて彼らは察し、諦めます。これは、ここには、なにもない・・

「スクロール・シューティング」と「謎」の組み合わせは多くの熱狂と、深遠
なまでのロマンを生み出してきました。その源泉ともいうべき存在である
『ゼビウス』(『ゼビウスファードラウト伝説』)を筆頭に、MSXには数多くの
名作シューティングがあります。
まあ『ダビデII』とずっと無縁でいたとしても、まったく困ることなんてない。

ただなんというか、「なにもないところで何かを探す」という行為を、どうしても
「無益なものだ」とは言い切れない私がここにいます。困ったもんですな。



おすすめ度: ★
残された謎: ★
敵キャラに名前を付けたりしながら遊んでみよう: ★
撃つ/避けるのウォーミングアップ適性: ★★+0.5

あの舗装道路はもう調べたのか? (参照:『サイオン』)
地上攻撃が不可能で、どうやって先に進むっていうんだ (参照:『サイオン』)
敵の見えない攻撃?そりゃ厄介だな・・ (参照:『サイオン』)
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